No more Diabetes!! ～糖尿病からチュークを守ろう～

『世界で一番肥満の多い国はミクロネシア連邦』

 

という情報をfacebook上で見て衝撃を受けたのは数か月前・・・

周りを見渡したら・・・・・納得せざるをえませんでした。

 

という私も赴任してから順調に（？）蓄えております。

久々に会う方々は口を揃えて「丸くなったねぇ」とおっしゃります。。。

 

ここチュークでは昔から

食べること＝美徳　とされ　今でも考えは健在です。

お宅にお邪魔したら「さぁ！食べよう！」

家に帰ったら「さぁ！食べよう！」

誰かにあったら「さぁ！食べよう！」

1日に一番よく聞く言葉と言っても過言ではありません。

 

とは言うものの、ローカルフードが衰退し輸入品の

缶詰とごはんやラーメンが食卓のメインを飾るようになった近年は

『糖尿病の増加』が問題となっています。

 

そんなチュークに栄養士さんが食生活改善指導のために来てくださいました。

瀬尾温子さん（栄養士）はなんと10年間、毎年医療チームと共に

ご来チュークいただき、現地女性団体に向けて食育指導や料理講習会をして

下さっていました。

このプログラム10年間という区切りで終了したのですが、

今回「まだ伝えたいことがある!!　元気なうちにもう一度!!」と今回は

ご友人とご一緒に個人的に来てくだり、小学生＆女性団体に向けての講習

「糖尿病の恐ろしさ＆予防策」と料理講習会をしてくださいました。

 

【小学校での講習会】

～糖尿病の怖さ＆予防法～

 

 

真剣に話を聞く小学生（日本では中学1年生）

図を使ってわかりやすく解説
観光局スタッフ兼女性団体の「糖尿病予防チーム」のメンバーでもある
CPも一緒に説明。CPのナイスアシストぶりに感動!!



講習会の最後には「糖尿病は何歳くらいから気をつけたらいいいのですが?!」
と真剣な質問が飛出し、学生の真剣さが伝わってきました。
「あなたたちくらいの年でもなるのよ!!」という答えに学生達びっくりです!!

 今回講習会をの中にステイ先の次女（リンリンちゃん）がいました。
思春期まっただ中にも関わらず学校で会ったら「YOKO♪」とニコニコ笑ってくれた彼女。
家に帰ったら「今日、学校行ったんだってね!!」と家族が大騒ぎしていました。

瀬尾さんが学生達に託した宿題
それは「身近な人たちに　今日学んだ事を教えてあげてください」

我が家の昨夜の話題は「糖尿病」でした!!
瀬尾さん!!
宿題ちゃんとしていましたよ(*^。^*)

 

 

 

【料理講習会】

 

「料理をする」という感覚があまりないチュークの人たち。

毎日同じものを食べています。

「飽きないのかなぁ～」と思ってしまうのは日本人の感覚の様です。

 

今日のメニューは

＊海苔巻き（卵　カニカマ　豆　空芯菜　ツナ）

＊お味噌汁（冬瓜　わかめ）

＊野菜とツナの味噌炒め（豚肉使用の予定でした　購入できず急きょ変更。

チュークっぽい♪）

＊カップケーキ（レーズン入り）



量って調味料を入れるという感覚がないチューク女性達ははかりを使う
瀬尾さんに興味津々。「うちにはないけど・・・」という女性人に
「その場合はカップを使って・・・・・」と瀬尾さん。
チューク女性達から「おーーー」と納得の声が!!

 

 

 

 

 

 

 

私も私も!!と積極的に巻きずしに挑戦♪

お上手!!!　こんなに素敵な笑顔を見せてくれました♪
出来栄えにご満悦な模様♪♪

女性団体のメンバーと瀬尾さん＆ご友人

料理講習会の後は「糖尿病の怖さと予防策」講習会

食べることが美しい・・・・・・太っていることが美しい・・・・・・
長い時間をかけて作り上げられた価値観を変えることは難しい。
価値観はそれぞれ。変える必要もないかもしれない。

でも、「糖尿病」という恐ろしい病気が目の前に突き付けられているのも現実。
そして　今のような食生活をしていたら「ダメ」という意識がチューク人の中に
湧き上がっていることも事実だと今回感じることが出来ました。
それは瀬尾さんはじめ、みなさんの地道な努力があってこそだと思います。

一歩ずつ一歩ずつ良い方向に進んで行ってほしいと思います。

「地道な努力」に勝るものはない。
と自分の活動も重ね合わせて感じた数日でした。
ありがとうございました!!!